さくっと!資格情報〜福祉の資格〜

出典元:ライオン企画刊『人を笑顔にする仕事BOOK』(2021年)より





●仕事の内容

障害や病気などさまざまな理由により日常生活に困難を感じている人の相談に応じ、専門知識・技術をもって相談者を援助する社会福祉のスペシャリスト。具体的な業務内容としては、相談者やその家族とのやり取りや支援はもちろん、福祉施設や病院、学校などの福祉・保健医療サービスの提供者に相談者をつないだり、利用のための調整などをおこないます。そのため、医療、介護、教育、司法などの専門家や支援者と連携していくことが求められます。

●活躍の場

都道府県庁や市役所、福祉事務所などの公的機関、高齢者や身体障害者・知的障害者、子どものための社会福祉施設、社会福祉協議会(社協)、病院・保健所などの保健医療機関など、活躍の場は多岐にわたります。高齢社会がますます進む現在、有料老人ホームやデイサービスなどを提供する民間のシルバーサービス産業の発展も目覚ましく、社会福祉の専門職である社会福祉士の需要が急速に高まっています。

●資格の取り方

社会福祉士になるには国家試験に合格しなければなりませんが、国家試験には受験資格が必要です。一番の近道は、福祉系大学で厚生労働大臣の指定科目をすべて履修し、受験資格を得て、国家試験に臨むこと。そのほか、福祉系短期大学・専門学校で指定科目を履修し、厚生労働省指定の施設で実務経験を積んだ人にも受験資格が与えられます。3年制の短期大学・専門学校の場合は1年間、2年制の場合は2年間の実務経験が必要です。


社会福祉士は、「社会福祉士」と名乗らない!?

「社会福祉士」という職種名は少ないものの、その専門性を活かす仕事はたくさんあります。たとえば、病院の「医療ソーシャルワーカー(MSW)」、老人福祉施設の「生活相談員」。「社会福祉主事」「身体障害者福祉司」「知的障害者福祉司」などをめざす場合も、この資格が有効です。いずれも、相談者に福祉サービスを紹介するなどして援助する仕事です。


高校生に対し、社会福祉の理念や制度、

資格取得を視野に入れた教育をおこなう。


●仕事の内容

社会福祉の理念や制度、高齢者や障害者などへの支援、さらには介護福祉士試験受験資格の取得やホームヘルパー養成研修も視野に入れた教育をおこないます。活躍の場としては、公立、私立の高等学校、教育委員会などが挙げられます。

●資格の取り方

大学・大学院で所定の科目を履修すれば交付されます。高等学校教諭1種免許状(福祉)を取得できるのは、大学の教育学部、社会福祉学部、社会学部、人間科学部などで、働くためには教員採用試験に合格する必要があります。


社会福祉主事って、なに?

社会福祉士主事は、都道府県や市町村の福祉事務所などで、生活が困難な人の相談にのり、生活指導などをおこないます。この職につくためには、大学・短期大学などで社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業していることが必要です。さらに、公務員になり、「社会福祉士主事」という職に任用される必要があります。


今回は社会福祉士と高等学校「福祉」教諭の紹介でした。次回は精神保健福祉士になどについて配信します。


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