さくっと!資格情報〜福祉の資格②〜

出典元:ライオン企画刊『人を笑顔にする仕事BOOK』(2021年)より


専門的な立場から精神障害者の社会復帰を図るための援助や指導をおこなう。


●仕事の内容

精神障害者(児)の社会復帰を援助するための専門職確保のために1997年12月に成立した精神保健福祉法に基づき、1998年4月に誕生した国家資格です。精神障害者は、病気の性質上、長期間にわたる入院生活を強いられたり、家庭の事情、地域社会の偏見や支援体制の不備など、社会復帰にはさまざまな問題があります。これらの問題を解決し、精神障害者がスムーズな社会復帰を果たせるようにすることが主な仕事になります。


●活躍の場

精神病院、精神科や心療内科がある一般病院・診療所などの医療機関、精神障害者生活訓練施設や精神障害者授産施設などをはじめとする精神障害者のための社会福祉施設、精神保健福祉センターや保健所などがあります。高ストレス社会といわれる現代にあって、人々の精神保健保持をサポートするために、医療、保健、そして福祉にまたがる領域で活躍する精神保健福祉士の役割はますます重要になってきています。


●資格の取り方

もっとも一般的なのは社会福祉系の大学などで指定科目をすべて履修し、国家試験を受ける方法です。社会福祉士の資格取得に積極的な大学は、精神保健福祉士と社会福祉士の試験科目の相互乗り入れにより、不足する指定科目のみをクリアすればよいので有利です。そのほか、一般大学を卒業した人の場合でも、卒業後に養成施設で1年以上精神保健福祉士に必要な知識・技術を身につければ国家試験の受験が可能です。



対象者にあわせたレクリエーションを企画し、 生きがいづくりを支援する。

高齢者や障害者などが、レクリエーションを通じて生きがいを見出せるようにサポートする仕事です。福祉施設や地域などでレクリエーションを企画・運営するのはもちろん、レクリエーションを通じて対象者一人ひとりとコミュニケーションを深めることも大切です。資格を取るには、レクリエーション・インストラクターなどの関連資格を保有したうえで、日本レクリエーション協会の養成講座を受講する必要があります。通信教育とスクーリング、現場見学、福祉レク現場指導実習で構成され、最短1年程度で資格取得が可能です。


高齢者や障害者に対して、住みよい住宅から 家具の選び方までをアドバイス

高齢者や障害者に対して住宅の改修や生活環境のあり方を提案したり、福祉用具や介護用品などの利用についてアドバイスしたりするのが主な仕事です。東京商工会議所が実施する検定試験に合格することで、資格を取得できます。検定試験はレベルに応じて1級~3級まであり、学歴や年齢による制限はありません。医療・福祉・建築関連職種で活かせる資格なので、医療や福祉、建築などを学ぶ学生のほか、すでに現場で働いている介護福祉士や理学療法士、建築士などが受験するケースも多いようです。なお、2・3級は、年2回試験が行われています。


今回は精神保健福祉士、福祉レクリエーション・ワーカー、福祉住環境コーディネーターの紹介でした。次回は介護福祉士について配信します。


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