さくっと!資格データ〜看護・保健分野について〜

出典元:ライオン企画刊『医療・福祉系 資格試験結果 速報号』(2021年)より


受験者の90%以上を占める 新卒者の合格率は95%前後

 看護師は医師の診断にもとづき、診療や治療の補助を行う看護のスペシャリストです。また、患者からは相談を受けることも多く、心のケアを行ったり、治療方針において患者の意見を尊重して医師に進言したりすることも大切な仕事です。  高度化・専門化する医療体制下では、医師、薬剤師、管理栄養士やリハビリ・スタッフなどとの連携がますます重要になっています。患者と接する機会が多い看護師は、患者と医療スタッフ間のコミュニケーションを円滑にし、医療の質を向上させる意味でも、大きな役割を担っています。  看護師として働くためには、看護師国家試験に合格し、看護師免許を取得する必要があります。  国家試験の合格率は例年90%前後ですが、新卒者に限ると、5~6ポイントほど上昇します。この新卒者には、大学・短期大学・専門学校はもちろん、5年一貫の看護高校などで学んだ人も含まれます。  以前に厚生労働省が公表していた、より詳細な資料によると、4年制大学と専門学校の新卒者は、もっとも高い合格率を誇っていました。一方、短期大学(3年制)の新卒者は、全体とほぼ同レベルでした。やや見劣りするものの、9割が合格している事実から、いずれの看護師学校でも、まじめに学んだ人は、ほぼみんな新卒で合格している、と考えられます。  2021年の第110回看護師国家試験は、受験者数6万6124人で、7年連続6万人を超えました。合格率は、全体90・4%、新卒95・4%でした


●活躍の場

 看護師の仕事は多岐にわたります。病院や診療所では、検温、血圧の測定、薬の管理、健康診断から施設外診療の補助、施設内の衛生管理などがあります。

 最近は、病院や診療所だけでなく、老人福祉施設など福祉分野への進出も顕著になっています。医師や保健師、介護福祉士とともに要介護者や長期療養中の在宅患者の家へ出向く訪問看護の機会も増えており、幅広い分野で、あらゆる立場の人々の健康保持・増進をサポートします。


●資格の取り方

 資格取得のルートは左表の通りですが、高校を卒業後、看護師学校で3年以上学び、国家試験に合格するルートが一般的です。

 看護師に対するニーズは1990年頃より、質・量の両面で急速に高まっていました。看護系大学が約30年にわたり増加の一途をたどっているのは、この流れによるものです。

 2021年度入試において、学生を募集した看護系大学は、280校以上存在します。大学は看護師をめざす道として、主流化しつつあります。


今回は看護師についての紹介でした。次回は保健師・助産師・養護教諭についてデータを交えて配信します。

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