役立つ!大学の学び 〜高校と大学の学びの違い〜
出典元:ライオン企画刊『大学研究マッチングブック』(2020年)より
答えを導き出す その課程を楽しむ
大学の授業には 教科書がないものがある
高校の授業の進め方は、文部科学省が定めたなかの教科書をもとに、各高校の教育方針に基づき、先生の指導によって進められ、英会話や一部の実習以外は、生徒は先生の話しと黒板(またはスクリーン)に集中しながら、一生懸命にノートをとるというのがごく普通の風景だ。
これらは、言い方はあまりよくないが、基本的に「受け身」のカタチで進められるので、その科目に興味をもてなかったり、部活動で疲れている生徒が、授業中に眠くなってしまうのも仕方のないことかもしれない。
しかし大学の授業は、とくに専門的な科目になればなるほど、高校とはかなり違った風景で進められると思ってほしい。
まず、大学には“普通科”という学科はどこにもないし、主要5教科というものも存在しない。そして、全国共通で定められた教科書だってないんだ。じゃあ、どうやって授業が進められていくのだろうか?
それは入学した大学、学部・学科によっても、違ってくる。もちろん高校のような教室で、みんなが席に座って講義を受けるタイプの授業も、1・2年生のうちはいくつか存在する。けれども、大学の学びの最も大きな特徴は、自分が学ぶ科目の多くを、自分で選択し、学ぶ内容をどういうカタチで掘り下げていくかということも、自分で決めていくことにある。
「なぜだろう」が 大学の学びの出発点
よくいわれるカリキュラムということばは、単なる時間割じゃなくて、どんな科目を選択して、どんな学びを深めていくか、学生一人ひとりが主体的に学習計画を立てるための大枠を意味する。そして専門的な勉強は、ゼミナールや研究室などを通じて、教員と相談しながら、学生ごとに学ぶテーマを設定し、自分の考えに沿って研究を進めていくことになる。
追究するテーマによって、アプローチの仕方に個人差があり、ゴールになる“答え”も学生ごとに存在する。いや、テーマによっては正解がいくつもあったり、あえて正解にはたどり着かないケースだってあるんだ。
高校までの学びは、教科書の内容をみてもわかるように、その教科を学んでいくうえで前提となる、すでにわかっていること、既知の事柄や考え方を、基礎として身につけていく学びといえる。
一方、大学の学びの本質は、まだわかっていない未知の事柄や考え方を主体的に追求していくところにある。そのわかっていないことの答えを求めて、わかっていることをひとつずつ積み上げていくことが、大学の学びといえるかもしれない。
だから、「なぜだろう」と考えてみることが、大学の学びの出発点になる。そして、「なぜだろう」が「そうか、わかった」に到達するまでの過程で、ワクワクしたりドキドキすることが、本当の学びのおもしろさなんだ。
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