さくっと!資格情報〜看護・保健の資格①〜

出典元:ライオン企画刊『人を笑顔にする仕事BOOK』(2021年)より


医師の診療にもとづき、診察や治療の補助をおこなう看護のスペシャリスト。


●仕事の内容

医師の診察にもとづき、診察や治療の補助をおこなったり、病気やケガなどで不自由な生活を送る患者に対して、看護を施します。また、医師の補助だけでなく、高度化・専門化する医療体制のなかで、患者と医療スタッフ間のコミュニケーションを円滑にし、患者の相談や指導などといった心のケアも看護師の大切な仕事です。このため、看護の知識や技術だけでなく、患者の立場に立った看護が期待されています。


●活躍の場

看護師の仕事は多岐にわたります。病院や診療所では、検温、血圧の測定、薬の管理、健康診断から施設外診療の補助、施設内の衛生管理などがあります。最近は、病院や診療所だけでなく、老人福祉施設など福祉分野への進出も顕著になっています。医師や保健師、介護福祉士とともに要介護者や長期療養中の在宅患者の家へ出向く訪問看護の機会も増えており、幅広い分野で、あらゆる立場の人々の健康保持・増進をサポートします。


●資格の取り方

最も一般的なのは、高校を卒業後に、看護系の大学・短期大学・養成所(専門学校)などで3年以上学び、国家試験に合格するルートです。このほか、准看護師の資格を取得してから2年間の教育を受けるコース(中学校卒業の准看護師は3年以上の実務経験が必要)、看護高校で5年一貫の教育を受けるコースもありますが、いずれも国家試験合格は必須です。なお、一番早く看護師になれるのは、5年一貫看護高校からのルートです。


福祉の分野でも高まる看護師のニーズ

特別養護老人ホームには健康状態が優れない高齢者も多く、介護職員だけではカバーしきれない医療行為も発生します。たとえば、看護師は、血糖値を測定したり、つまった痰を吸引したりするなどして、入所者の健康をサポートします。高齢化が進むなか、老人福祉施設や訪問看護ステーションなど、福祉の分野で働く看護師が増えてきています。


今回は看護師の紹介でした。次回は保健師などについて配信します。

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