役立つ!大学の学び 〜実学とは〜

出典元:ライオン企画刊『大学研究マッチングブック』(2021年)より



社会生活により役立つ 実用的な学び


理論中心から、 より実践的な授業に

 最近、多くの大学で「実学」ということばが、積極的にアピールされるようになってきた。ことばの表面からは“実用的な学問”を意味している感じがして、実学を学ぶと、とてもいいことがありそうだけど、じゃあこの実学っていったいなんなのだろうか?

 現在多くの大学でアピールされている「実学志向」は、人々の社会生活により役立つ実用的な研究を多くとりあげて、それを学生が具体的に学ぶことができること。言い換えれば、理論中心の授業から、より実践的な授業が行われているということだ。

 実学は大きく分けると、体験型とテーマ型の2つのタイプがある。体験型の実学は、講義で学んだ理論や内容が、実際の社会でどのように応用・活用されているのか、現実の社会の場面に立ち会いながら検証・体験していくもの。学外実習やフィールドワーク、海外研修などがこのタイプだ。そうしたそれぞれの体験から、講義で学んだ内容と現実のギャップを知ることで、知識や技術をより実用的なレベルに高めていくことをめざしている。

 一方、テーマ型の実学は、学ぶ内容や研究するテーマ自体が、実社会のニーズに即対応したものであることが特徴的といえる。主に教員が進めている最先端の研究がその題材となるケースが多く、研究室やゼミなどで学生は教員とともに、最新の理論や技術開発の過程をライブで体験していくチャンスが与えられる。

 一般的に、このテーマ型の実学は、工学部や理学部、医学部、薬学部、農学部などのいわゆる理系学部や、経済・経営・商学系の学部など社会科学系の学部、教育や生活科学系の学部で行われている学びのことを指すことが多い。



学ぶ目的意識がもちやすい 実学の授業

 このように、実学を通じて、学生が「自分はなぜ勉強するのか」「いまなにを学んでいるのか」を常に考え、それを実感しながら学びを進めることができるという点が大きい。実学がとりあげるテーマは、分野を問わずどれも具体的だし、授業のアプローチも理論より実践を重視することで、学んでいる内容が学生にとってみえやすくなる。だから、「いま学んでいる内容は、社会ではこんなふうに応用されるんだ」ということを感じることができ、そのため、目的意識をもって学びを実感することができるようになるわけだ。


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