さくっと!資格情報〜栄養の資格②〜

出典元:ライオン企画刊『人を笑顔にする仕事BOOK』(2021年)より


子どもたちが健やかに暮らせるように

学校や行政機関などで、食の分野から教育。


●仕事の内容

食に関する指導と給食管理を一体のものとしておこない、学校での食育を推進します。子どもたちが将来にわたって健康な生活を送れるように、栄養や食事のとり方などについての正しい知識を身につけさせます。食育の観点から農業体験を実施するなど、他の教職員や地域と連携する場合もあります。


●資格の取り方

朝食をとらずに登校する子どもたちの増加など、子どもの食生活の乱れを改善するために、2005年度に創設された資格。栄養士・管理栄養士養成課程で、栄養教諭に必要な単位を修得して卒業すると免許を取得可能。管理栄養士養成課程卒の免許状は「一種」、栄養士養成課程では「二種」となります。


消費者に適切なアドバイスをおこなえる、

保健機能食品とサプリメントのスペシャリスト。


●仕事の内容

消費者に対して、その人の栄養状態も評価しつつ、保健機能食品・サプリメントについての適切なアドバイスをおこないます。管理栄養士・栄養士、医師、薬剤師、保健師などのキャリアアップとしても有用な資格。保健機能食品・サプリメントの製造・販売会社、ドラッグストアなども活躍の場です。


●資格の取り方

「栄養情報担当者(NR)」「サプリメントアドバイザー」の2資格が、2013年に統合されて誕生した資格。一般的な取得方法は、日本臨床栄養協会に入会し、40単位の研修を受けたのち、認定試験(12月)に合格するというもの。受験資格が取れる、管理栄養士養成課程や薬剤師養成課程もあります。


食品の安全・施設の衛生面を チェックする指導員。

食品衛生監視員は、公務員として、飲食店や食品販売業・製造業などの施設に立ち入り、衛生状態の監視・指導を実施し、検査をおこないます。保健所をはじめ、港・空港などの検疫所でも活躍しています。一方、食品衛生管理者は自社の衛生管理に関して監督・指導をおこないます。食肉製品やマーガリンなどの工場には、この職の設置が義務づけられています。管理栄養士養成施設など、厚生労働大臣の登録を受けた養成施設で所定の科目を修了した場合などに、任用資格を取得できます。


「食」に関する幅広い知識と技術を 身につけた専門家。

食の本質が「おいしさ」「楽しさ」「もてなし」にあることをしっかり学び、「食」に関する総合的・体系的な知識・技術を身につけた、食の専門職です。豊かで安全かつバランスのとれた食を消費者に提供できるフードスペシャリストは、製造・流通・小売・外食などの食品産業で幅広く活躍できます。日本フードスペシャリスト協会が認定する大学・短期大学の養成課程で、必要な単位を修得し、認定試験に合格すれば資格が得られます。


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