17JOSHI☆COLLEGE 大学に行く理由 〜「就職」のため?〜(1)

出典元:ライオン企画刊『大学研究マッチングブック』(2017年)より


「就職に有利な大学」は存在するのか、考えてみよう

「いいところに就職したい、そのために少しでも有利な大学に進学したい」。こう考える高校生は決して少数派ではないはずだ。でもその作戦が実現する、進路選択って本当にあるのだろうか?


就職のための大学進学とは?

その意味を最初に考えてみよう

 大学進学の大きな理由を「将来の就職のため」と考えている高校生はかなり多いだろう。現に医師、薬剤師、獣医師、弁護士、臨床心理士、中・高校の教員などの国家資格(免許)は、大学で学ばなければ受験資格が得られないので、こういった資格をともなう職業をめざす高校生が、大学進学を「就職のため」と位置づけることは納得ができる。  では、銀行マン、商社マン、アナウンサー、新聞記者などのサラリーマンをはじめ、研究者、カメラマン、デザイナー、音楽プロデューサー、キャビン・アテンダントなど、世の中に数多ある、資格がなくても就職が可能な職業をめざす人、または具体的な志望職種がまだはっきりとしていない高校生たちにとって、就職のための大学進学がどんな意味をもつものなのか、あるいは意味があるのかについて、ここでは考えてみたいと思う。資格取得に関連した進学の考え方は次章でふれることにしよう。


銀行マン志望だから経済学部に進学 って、

本当に“あるある”?

 将来金融関係で仕事がしたいから経済学部を選択する、メーカーで技術開発を行いたいから理工学部に入る、外資系企業で働きたいので外国語学部に行く、漫画家をめざしてマンガ学科の門をたたく…。  どの選択もふつうの受験生が簡単に想像できる「あるある」のパターンばかりだ。こういう視点で考えれば、大学に設置されている学部・学科のほとんどは、それぞれ実社会の職業に直結した教育を行っているのだと思えてくる。しかし本当にそうだろうか?  金融関係企業の社員は経済学部の卒業生ばかりだとか、外資系は外国語学部出身者が大半とか、現役漫画家の多くはマンガ学科で学んだなどという話を、実際にはほとんど聞いたことがない。多くの職場では、採用された人々の学歴や出身学科は多様に分かれ、バラエティーに富んでいるのが現実だ。だとすれば、企業や社会は大学卒業者たちをどのようなポイントで採用しているのだろうか?


企業が求めるのは“社会人基礎力”

どうやって身につけるのだろう?

 企業の採用担当者の多くは「専門的な知識・技術よりも、社会人基礎力を重視する」といった方針を掲げているという。社会人としての礼儀やマナー、一般的な教養をはじめ、直面する問題を解決しようとする能力、他者とスムーズにコミュニケーションのとれる力などが評価の大きな対象とされているのだ。  こうした社会人基礎力は、どのように身につけられるのだろうか?  安易な受験生は「じゃあ、社会人基礎力が身につく学部・学科や大学を選ぼう」という方向に走るかもしれない。しかし、ここでちゃんと考えてみよう。そもそも“社会人基礎学科”という学科や“社会人基礎力大学”などという名前の大学は、全国のどこを探しても存在しない。なぜなら、すべての大学は学問の追究を目的とした教育を行っているからだ。  ターゲットが絞られた学問領域をテーマに、さまざまな視点から課題を立てて、それを解決しようとしていくのが、大学での学びのあり方であって、これは学科の分野がちがっても共通していえることだと思ってほしい。  そうした日々の学びの繰り返しの中から、問題解決力やコミュニケーション能力、教授や先輩に対する礼儀やマナーが身についていくのであり、また学習活動を通じて一般的な教養が蓄積されていくことになるわけだ。

今回はStep.2までの紹介でした。次回はStep3、4について配信します。


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