17JOSHI☆COLLEGE 大学に行く理由 〜「資格取得」のため?〜(2)

出典元:ライオン企画刊『大学研究マッチングブック』(2017年)より


資格本来の意味と、資格取得が

将来に有効か、考えてみよう

女子高校生を中心に「資格志向」の大学選びが根強い。「就職難」といわれるなか、やはり大学は「手に職」をつける場なのだろうか。本当の意味で、大学で取得する資格が武器になる道を探すために、「資格」について考えてみよう。


知っておきたい !

資格と就職の微妙な関係

 では、「就職」に対して「資格」がどんな意味をもつのかという問題をみてみよう。  教員や図書館司書、学芸員の資格を例に考えてみよう。重要なポイントは、「取得資格」が就職試験に有利に働くというわけではないという点だ。教員、図書館司書や学芸員を対象とした採用試験受験者は、当然全員がその資格をもっている。ということは、資格取得によって、はじめて就職試験のスタートラインに立ったにすぎないということになる。

 採用の決め手になるのは、基本的な能力とともに、その仕事にかける熱意、人間性などいろいろな要素があるのであって、決して「資格」があるから即採用となるわけじゃない。

 これは教員・司書・学芸員に限ったことではなく、業務独占資格である医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師なども同様のことがいえる。ただ、これらの資格の場合は、卒業後に国家試験に合格しなければ取得できないという厳しさがある。そのため就職の内定を得ていても、国家試験に合格しなければ、就職できなくなってしまう。その厳しさによって、社会的評価が高いともいえそうだ。

 ところで、取得資格・検定の数は多ければ多いほど、就職に有利だと考えている人も案外少なくないだろう。だが、現実はチョッと違う。「たくさんの資格や検定をもっていても、それを活用してどんな仕事がしたいのかが、自分自身の中で明確になっていないような人は、企業サイドにとって魅力的な人材だと映らない」というのが、多くの企業の採用担当者の声。資格・検定を取得することが目的になっているようでは、なんの意味もないということだろう。


資格取得者

=スペシャリストではない

 どんな職業に就くにしても、最終的に採用試験の明暗を分けるのは、確かな技術と意欲に左右されるところが大きい。資格や検定が将来を保証してくれるなんてことはないという現実をきちんと見つめておこう。

 資格試験というのは、その分野で働くうえで最低限必要な基礎的な能力を認定するものだと考えておいたほうがいい。実際の現場で重要なのは応用力であり、資格を取得したら即スペシャリストとして認められるなどと思うのは、大きなカン違いだ。

 つまり資格を取るためにやった勉強だけで通用するほど世の中は甘くはないってこと。職業現場では新しい技術や考え方がどんどん取り入れられていく。職業に就いた後も自分を磨かなければ、どんどん取り残されてしまう。キャリアを積めば積むほど、その人の“腕”が社会的評価となっていくのだということを、つねにアタマの片隅においておこう。


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