16JOSHI☆COLLEGE 大学の学びとは 〜大学の英語教育〜

出典元:ライオン企画刊『大学研究マッチングブック』(2018年)より


なぜ大学で 英語を必ず学ぶのだろう


英語の授業を通して クリティカル・シンキングを養成

 大学の英語科目のシラバスを見ると、「授業を通して、クリティカル・シンキングを養成する」と記載している大学が目立つ。クリティカル・シンキングとは、物事・情報を論理的、批判的に考えること。欧米の授業では、文章が論理的に間違っていることが前提になっていたり、その文章の意見とは異なる自分なりの意見を求められることが少なくない。単に読解力を高めるだけでなく、クリティカル・シンキングも鍛えようというところが、大学らしいレベルの高さといえる。

 また、高校までと比較して「話す・聞く」能力の育成は大幅に力が注がれる。英会話の授業も充実しており、そのほとんどをネイティブ・スピーカーの教員が担当している。大学によっては、ネイティブ教員が常駐するスペースを設けて、気軽に学生が訪れ、コミュニケーションを図る中で、英語力が自然に高められるように配慮しているケースもある。また、専門科目の一部、あるいはすべてを英語で行っている大学もある。


英語が使えると 世界がグッと広がる

 「知識としての英語」から「教養的、実用的な英語」への転換が図られることによって、世界はグッと広がる。  というのも、大学の英語の授業は、その英文をもとに、背景としての文化、歴史、経済、生活習慣などについても学んでいく。それによって、世界には多様な国があり、それぞれに独自の文化、風土を形成していることを理解することで、広い意味での国際感覚の養成も視野に入れているのだ。

 また、大学在学中に海外留学を経験したいと希望している人も少なくないはずだ。ただし、協定校との交換留学などで、留学期間が長期にわたる場合は、学内選考が実施される。その資料になるのがTOEICやTOEFLなどのスコアだ。これらのテストで高得点を上げるためには、「話す・聞く」も含めて、総合的な英語力を高めておくことが肝心だ。

 さらに、社会のグローバル化に伴って、将来、さまざまな国の人と協力して仕事をするケースが増えることは確実。その際のコミュニケーションは、ビジネス世界の「共通語」になっている英語だ。英語を十分に使いこなすことができなければ、自分の活躍の範囲を狭めてしまうことになりかねない。その意味では、英語は、社会に出てからも常にブラッシュアップしようとする姿勢が必要になるだろう。

 ところで、大学で英語を学べるのは、当然のことながら、英語学、英文学系の学部・学科だけではない。文系理系を問わず、すべての学部・学科で英語を重視しているといっていい。とくに近年は、英語教育が「全学共通カリキュラム」の柱の一つになっていることが多い。


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